📉 バークシャーの新時代、幕開けは「疑問符」か?

🛩️ 過去の悪夢?デルタ航空に26億ドルの賭け
ウォーレン・バフェット氏は航空業界を「資本のブラックホール」と酷評し、USエアウェイズとの因縁を「とんでもない失敗」と回顧しています。そんな中、グレッグ・アベル氏が最初の大型投資先として選んだのがデルタ航空(DAL) でした。はたして、バフェット氏の教訓を無視したのでしょうか?
航空業界はパンデミック後の旅行需要の爆発と、カード手数料収入という確かな魅力があります。しかし、依然として原油価格や景気後退、ストライキなどに敏感な「ハイリスク・ローマージン」構造であることは変わりません。AIが推論した過去の事例を見ると、2000年代初頭の格安航空会社の破綻ラッシュを想起させる、非常にリスクの高い賭けであることがわかります。
このグレッグ・アベル氏の行動を巡り、市場の意見は真っ二つに分かれています。はたして彼はバフェット氏の後継者として正しい選択をしたのでしょうか?


🏬 もう一つの「墓場」?メイシーズ百貨店への投資
2つ目に注目すべき銘柄はメイシーズ(M) です。バフェット氏は小売業を「堀の浅い業種」と警告していました。しかし、アベル氏はニューヨークの旗艦店を含むメイシーズの不動産価値に注目したようです。
しかし、「不動産価値対比の割安感」というロジックは、過去10年間市場から無視されてきたテーマです。実際、メイシーズの株価は10年で約40%下落しています。単なる資産価値へのアプローチだけでは不十分であることを示唆しています。
📊 ファンダメンタルズ詳細分析
| 企業名 | 株価 | PER (株価収益率) | PBR (株価純資産倍率) | ROE (自己資本利益率) | 営業利益率 (OPM) | 売上高成長率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GOOG (Alphabet) | $379 | 28.94 | 9.60 | 38.88% | 36.12% | 21.80% |
| M (Macy's) | $21 | 8.91 | 1.12 | 13.64% | 7.47% | -1.10% |
| GOOGL (Alphabet) | $383 | 29.23 | 9.69 | 38.88% | 36.12% | 21.80% |
| MA (Mastercard) | $499 | 28.83 | 65.81 | 232.08% | 60.84% | 15.80% |
| V (Visa) | $329 | 28.70 | 16.42 | 60.35% | 67.35% | 17.10% |
| AMZN (Amazon.com,) | $266 | 31.41 | 6.48 | 24.29% | 13.14% | 16.60% |
| NYT (New) | $75 | 32.17 | 6.03 | 19.68% | 13.13% | 12.10% |
| DAL (Delta) | $76 | 11.12 | 2.44 | 24.99% | 3.18% | 12.90% |

💎 結論:性急な判断は禁物、しかし「疑問」は必要だ
グレッグ・アベル氏はアルファベット(グーグル)に100億ドル規模の巨額投資を行い、AI時代への確信を示しました。これはポジティブなシグナルです。しかし、航空と小売という「バフェットの墓場」を掘り返した行動は、長期投資家にとって懸念材料です。
アベル氏には、自身の色を証明するための時間がまだ必要です。ただし、バフェット氏が生涯の教訓として残した「安全域(Margin of Safety)」の原則が、今回の判断ではやや揺らいでいるのではないか、注視する必要があります。テクニカル分析の観点から、デルタ航空は現在50ドル台が主要なサポートラインとして機能する可能性が高いです。このラインを下回る場合、アベル氏の最初の賭けは市場の厳しい評価に直面することになるでしょう。
